多様化するワークスタイルの種類と必要なツール
近年、多様なワークスタイルの実現に向けて、働き方改革が推進されています。これまで出社が基本だった働き方は、職場以外の場所でも柔軟に働けるワークスタイルへと変化しつつあります。
企業が多様なワークスタイルを実現するには、社内外でシームレスに情報共有ができる環境の整備が必要です。
しかし、「どのような働き方が想定されるか」「どのようなツールが必要なのか」と疑問を持つ担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ワークスタイルが多様化している理由をはじめ、ワークスタイルの種類、環境構築のために必要なツールについて解説します。
目次[非表示]
- 1.ワークスタイルが多様化している理由
- 2.多様なワークスタイルの種類
- 3.多様なワークスタイルの実現に必要なツール
- 3.1.①ファイル共有
- 3.2.②電子署名・電子契約
- 3.3.③エンドポイントセキュリティ
- 4.まとめ
ワークスタイルが多様化している理由
ワークスタイルが多様化している理由には、働き方改革の推進や情報通信技術(以下、ICT)の発展、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の流行が挙げられます。
現在日本では、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や、労働者のニーズの多様化という課題を抱えています。これらの課題に対応するために、働き方改革では、個々の事情に応じて、柔軟に働き方を選べる社会の実現を目指しています。
働き方改革の実現に向けた取組みの一つとして、場所・時間にとらわれない多様なワークスタイルの導入が挙げられます。
また、5Gやクラウドサービスなどの通信技術の発展によって、ICTを活用した柔軟な働き方が可能になったことも、ワークスタイルの多様化を後押しする一因となっています。さらに2020年以降では、コロナの感染拡大防止の観点から、出勤を抑制する手段としてテレワークが広く導入されました。
少子高齢化への対応やコロナ対策が求められるいま、労働力を確保して生産性向上につなげるためには、ICTを有効活用した多様なワークスタイルの導入が重要といえます。
多様なワークスタイルの種類
オフィスに出社して働くというスタイルに代わって、場所・時間に縛られないワークスタイルも登場しています。
インターネット接続があれば業務ができる環境を構築することで、多様なワークスタイルの実現が可能です。
企業で導入できる多様なワークスタイルには、以下のような種類が挙げられます。
フレックスタイム制
フレックスタイム制とは、事前に決めた総労働時間のなかで、従業員自身が始業・終業時間や労働時間などを決められる働き方です。
共働きで子育てをしている夫婦や通勤ラッシュを避けたい従業員など、従業員の都合に合わせて働けます。
労働時間を調整できるため、効率的な働き方が可能になるほか、プライベートと仕事とのバランスが取りやすくなることで離職防止にもつながります。
フリーアドレス制
フリーアドレス制とは、デスク・作業場所を固定せずに、オフィス内の自由な場所で仕事をする働き方です。
その日の気分で働ける場所を選べることで、リフレッシュやリラックスを促して、集中力の向上が期待できます。
また、これまで接点のなかった部署や役職の職員ともつながりが生まれて、コミュニケーションが円滑になるといったメリットもあります。
テレワーク
テレワークとは、ICTを活用してオフィスから離れた場所で勤務する働き方です。在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務もテレワークに該当します。
テレワークを導入することで、育児・介護に伴う離職を防止できるほか、遠隔地で働く優秀な人材を確保できるといったメリットがあります。
ワーケーション
ワーケーションとは、仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた新しい働き方です。
観光地・リゾート地で仕事を行いつつ、休暇を過ごすことで、仕事の質の向上やイノベーションの創出、有給休暇の促進といったメリットが期待できます。
副業・兼業
複数の企業で勤務する副業・兼業といった働き方もあります。
ルールを設けて、副業・兼業を許可することで、従業員のスキルアップや新たな人材の確保、優秀な人材の流出防止につながりやすいといえます。
多様なワークスタイルの実現に必要なツール
多様なワークスタイルを実現するには、インターネットに接続して業務を行えるツールや、安全性を確保するためのセキュリティ対策ツールが必要です。
①ファイル共有
テレワークのようなオフィス外での勤務を行うためには、インターネットを経由して、業務遂行に必要な情報をやり取りできるファイル共有ツールが必要です。
あらゆるデータ形式に対応したファイル共有ツールを導入することで、リモート環境下での情報共有を円滑に行えるようになります。
ブラウザ環境で操作できるツールであれば、ソフトウェアやアプリケーションのインストールが必要なく、端末に依存せずにデータ確認・共有が可能です。
ジェイエスキューブでは、いつでも・どこでも安全にファイルが共有できるツール『Box』の導入をサポートしています。詳しい情報はこちらをご覧ください。
②電子署名・電子契約
リモートアクセスで業務を行うためには、ペーパーレス化するための電子署名・電子契約ツールの導入も一つの方法です。
契約における紙面でのやり取りや署名が必要な場合、社内の承認を得るために書面を手渡ししたり、取引先に郵送したりする必要があります。
電子署名・契約ができるツールを導入すれば、物理的な受け渡しが不要になるため、働く場所に縛られない職場環境を実現できます。また、承認や郵送などのプロセスを効率化することで、リードタイムの短縮が可能です。
さらに、印刷・複製といった労力がかからないほか、保管スペースの削減や書類紛失・破損の防止などにもつながります。
ジェイエスキューブでは、貴社に合う電子署名・電子契約サービスをご提案します。導入を検討されている方はこちらをご確認ください。
③エンドポイントセキュリティ
多様なワークスタイルを導入する際は、端末に対するエンドポイントセキュリティ(※)ツールも必要です。
社外からパソコン・スマートフォンを使って社内サーバ・クラウドサービスにアクセスする際には、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクが伴います。
エンドポイントセキュリティに関するツールを導入することで、以下のようなリスクを防止することが可能です。
- ウイルス感染した端末のネットワーク接続による二次感染
- USBメモリを経由したマルウェアの感染
ジェイエスキューブでは、エンドポイントセキュリティを強化するツールの導入をサポートいたします。ツールの詳細は、こちらをご確認ください。
なお、デジタル化する職場環境のセキュリティ対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
※パソコンやスマートフォンなど、ネットワーク接続の末端となる端末で行うセキュリティ対策のこと。
まとめ
この記事では、多様なワークスタイルについて以下の内容を解説しました。
- ワークスタイルが多様化している理由
- 多様なワークスタイルの種類
- 多様なワークスタイルの実現に必要なツール
近年では、働き方改革の推進やICT技術の発展、コロナの流行によって多様なワークスタイルが広がりつつあります。
多様なワークスタイルには、フレックスタイム制やフリーアドレス制、テレワーク、ワーケーション、副業・兼業などが挙げられます。
これらの多様なワークスタイルを実現するには、リモートで業務を行えるITツールと、安全性を確保するためのセキュリティ対策ツールが必要です。
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