ブログ

【マッスルスーツ】使い方や物流現場に導入するメリットを解説

マッスルスーツ()とは、荷役・運搬作業などの際に、重い荷物を持ち上げる作業を補助して、腰への負担を軽減する装置型のことです。パワードスーツやアシストスーツ、ウェアラブルロボットとも呼ばれています。

荷物・建材などの搬送を行う物流現場においても、荷役・運搬作業の負担軽減や、女性・高齢従業員の活躍のために、マッスルスーツの活用が期待されています。

現場管理者のなかにはマッスルスーツの導入を検討しているものの、「どのように使用するのか」「導入するメリットはあるのか」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、マッスルスーツの使い方と導入するメリットについて解説します。

※マッスルスーツは株式会社イノフィスの登録商標です。

【マッスルスーツ】使い方や物流現場に導入するメリットを解説


目次[非表示]

  1. 1.マッスルスーツの使い方
  2. 2.物流現場にマッスルスーツを導入するメリット
    1. 2.1.①身体的負担の軽減
    2. 2.2.②作業時間の短縮
    3. 2.3.③女性や高齢者の就労促進
  3. 3.従来機種『Every』と新機種『GS-BACK』の違い
  4. 4.まとめ


マッスルスーツの使い方

マッスルスーツは、リュックのように背負って使用します。


▼使用手順(※)

  1. マッスルスーツをリュックのように背負って、ベルトを締める
  2. アジャスタで長さを調整する
  3. ももパッドを前にまわす

 ※仕様手順は、新機種『GS-BACK』を使用する場合

マッスルスーツの使い方


電気を使用しないため、バッテリー交換や電源コードの接続は不要となっており、場所・時間の制限なく利用できることが特徴です。

マッスルスーツは、以下のようなシーンで活用できます。


▼マッスルスーツの活用シーン

  • 倉庫内での荷物の持ち運び・在庫管理
  • 製造業におけるピッキング作業
  • 運送業における積込み・積降ろし



物流現場にマッスルスーツを導入するメリット

物流現場にマッスルスーツを導入することで、企業と従業員の双方にさまざまなメリットがあります。


①身体的負担の軽減

1つ目のメリットは、人による荷役・搬送作業にかかる身体的な負担を軽減できることです。マッスルスーツを利用することで、10~30%の力を補助してくれます。

最大25kgfの人工筋肉による補助力(※)により、重い荷物を持ち上げるときや、中腰姿勢を維持する際に腰の動きを補助して、腰痛予防、けがの防止につながります。

出典:農林水産省『アシストスーツ

※最大補助力25kgfは従来機種『Every』を使用した場合


②作業時間の短縮

荷物の持ち運びにかかる作業時間を短縮できることもメリットの一つです。

荷物の搬入作業やピッキングなどの際、マッスルスーツを装着することで、疲労による作業効率の低下を防ぐことが可能です。作業効率の低下を防ぐことで、搬入作業の時間短縮につながります。


③女性や高齢者の就労促進

マッスルスーツの導入によって、物流業界における女性や高齢者の就労を促進できるといったメリットもあります。

物流現場において、荷役・運搬作業は、女性や高齢者にとって負担が大きいといえます。

マッスルスーツを装着することで、作業を省力化・軽労化できるため、女性や高齢者にとっても働きやすい職場となります。

物流業界での女性活躍促進については、こちらの記事で解説しています。

  物流業界の仕事で女性活躍のために必要な4つの取組み 現在人手不足に悩んでいる物流・倉庫などの現場では、人手の確保に向けて、女性の採用促進や定着化を図るための取組みが求められます。 しかし、「企業としてどのような取り組みが必要なのか分からない」「女性を採用するために社内で制度を整備したい」などとお悩みの現場管理者の方もいるのではないでしょうか。 この記事では、物流業界における男女比率をはじめ、女性活躍のために必要な取組みについて解説します。 DX Solutions



従来機種『Every』と新機種『GS-BACK』の違い

マッスルスーツは、株式会社イノフィスの登録商標です。従来機種『Every』のほかにも、新機種『GS-BACK』が2022年8月4日に発売されました。


従来機種『Every』と新機種『GS-BACK』の違い


Everyは、働く現場や日常の力仕事を補助することを目的とした機種です。新機種のGS-BACKは、荷役・運搬作業など、手荷役作業での活用を想定した機種となっています。


従来機種『Every』と新機種『GS-BACK』の違い


重量や補助力をはじめ、以下のようにさまざまな違いがあります。


▼EveryとGS-BACKの違い


Every
GS-BACK
本体重量
※カバー類を含む
4.2kg
3.3kg
補助力
25.5kgf
13kgf
アクチュエータ
McKibben型人工筋肉
ガススプリング 2本(着脱式)
使用環境温度
-30℃~50℃
-20℃~50℃


Everyは、圧縮空気を入れて人工筋肉によって補助力を発生させますが、GS-BACKは圧縮ガスの反動力を利用したスプリングを利用しています。

Everyのほうが補助力は大きいため、介護や農業などの移動が少なく、狭いエリアでの作業に適しています。

GS-BACKは、軽量で動きやすいコンパクトさが特徴です。歩く・屈むといった動きの多い作業と相性がよいため、手荷役を行う製造・物流現場に適しています。



まとめ

この記事では、マッスルスーツについて以下の内容を解説しました。


  • マッスルスーツの使い方
  • 物流現場にマッスルスーツを導入するメリット
  • 従来機種『Every』と新機種『GS-BACK』の違い


マッスルスーツは、重い荷物の持ち運びや中腰姿勢の維持を補助して、腰への負担を軽減する衣類型の装置です。

物流現場の荷役・搬送作業の負担を軽減できるため、腰痛予防やけがの防止、作業時間の短縮、女性・高齢者の就労促進といったメリットがあります。

ジェイエスキューブ』では、マッスルスーツの試着やデモ機持込による試着体験を実施しております。詳しくはこちらをご覧ください。

  疲労軽減・腰痛防止 アーカイブ - 株式会社ジェイエスキューブ 労働時の体にかかる負荷を低減することによる腰痛予防等、労働者の肉体を負荷から守る商品です 株式会社ジェイエスキューブ


また、マッスルスーツの短期レンタルも可能です。本格導入前の疑問や不安などお気軽にお問い合わせください。

  物流_お問い合わせ 株式会社ジェイエスキューブ「物流・工場の省力・省人化」製品に関するお問い合わせページです。 何でもご相談ください! DX Solutions


働き方改革・DXでお悩みの方は、
お気軽にご相談ください。

働き方改革・DXを推進するお役立ち資料を
こちらからダウンロードできます。

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧